先日、オッペンハイマーを観て参りました。
素晴らしい映画でした。
いわゆるハリウッド映画的な要素は少なく、むしろ苦しさや不安を感じ、見守るような祈るような気持ちで座していました。
日本人だからなのか胸中は複雑で、でも私にはとっては、確実に世界を見る視野が広がる体験でした。
時代や生まれは違えども、みな同じ人間なんだ、と当たり前のようなことを、自分の中の深いところで再確認しました。
戦争や犯罪ものは苦手で、こころが乱れてしんどくなるのですが、これは今の私だから必要なのだと思える作品でした。
私の中にある偏見や差別心に気づかされ向き合う日々が続いていて、このところ気持ちが苦しかったのですが、オッペンハイマーを観た私のこころで再び世界を見るのが楽しみです。
あなたも、なにかこころを揺さぶられる体験があったなら、少し浸って新たな感覚を得るチャンスかもしれません。
春の敵な出会いを祈っています。