今ここに気づけば、世界が変わる◎

世界をどう見、世界にどう関わるかで、今見えている景色が全く違ってきます。もちろん起こってくることも。現役カウンセラーkizukudakeが、日々思うことを徒然と書いてくページです。

心残り(未完了)なこと

みなさんは、心残りなことはありますか?

 

ああすればよかった。

あんな風に言うんじゃなかった。

もっと○○すればよかった。

あの時、本当はこうしたかったのに。

私の気持ち(立場)も分かってよ。

 

 

私にも、たくさんの心残りがあります。

書き出すと、止まりません(笑)。

 

 

ゲシュタルト療法では、心残りなことを「未完了な事柄(Unfinished busines)」と言います。

実は、今困ってるなとか、何故かいつも思い出されることがあるとか、気づいていないけどなんとなくうまくいかないことの背景にこの未完了が関係していたりします。

 

未完了の状態は、完了するまで何度もやってきます。

なので、過去に何か問題やトラブルや嫌なことがあったというだけでなく、現時点でも「今、ここ」に続く未完了な事柄を持っているということになるんですね。

未完了が今の思考(考え方)や行動に影響を及ぼしているということは、未完了が、今をいきいきと生きることを邪魔しているとも言えます。

ちょっとややこしいかもしれませんが、未完了な事柄があるのが問題なのではなく、「今、ここ」のあなたの人生において、未完了が繰り返し浮上することで、それが「今、ここ」に存在するかのように反応してしまうことが問題なのです。

 

例えば、お父さんがとても厳しくて、叱る時には冷静に理詰めで、言い逃れのできない形であなたを追い詰めるタイプの方だったとしましょう。

そして、こどもの頃のあなたは、申し開きもできず、理解して欲しい気持ちも飲み込むしかできなかった。(未完了の事柄)

そうすると、大きくなった時に、先生や上司でお父さんと似たタイプの人に出会うと、嫌なことがあったわけではないのに、苦手、怖い、関わりたくないなど、反応が出てくるわけです。(未完了が現在に及ぼす影響)

これが、避けてなんとかなるうちはいいのですが、そればかりで済ませられなくなると、問題として出てくるのです。

私がよくお会いするケースでは、体の症状に出たり(お腹が痛い、頭が痛い、肩こり、腰痛など)不登校になるといった方が多いです。

 

 

さて、そこで未完了に対処する方法なのですが、先ほども言ったとおり、「未完了は完了するまで何度もやってくる」のです。

つまり、見た目に明らかな顕在的な事実に気づきさえすれば、対処ができるということなんです。

 

セルフでするとすれば、何が未完了になっているか気づき、その事柄にまつわる人への「出さない手紙」を書く、「思いを言葉にする」という方法がおすすめです。

普段、言いたいことがあるけど言えない相手に、思いきり言いたいことを手紙に書いてみる。誰もいないところで、言えずにいたことを思いきり言ってみる。

両方、誰にも見せない、誰にも伝わらないので安全です。また、この方法だと、もう会うことのできない相手との事柄でもできます。

これだけで全部解決できるわけではないですが、思いを完了させるだけで、ずいぶんと楽になることがあるように思います。

 

よかったら、試してみてくださいね。

 

 

 

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