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世界をどう見、世界にどう関わるかで、今見えている景色が全く違ってきます。もちろん起こってくることも。現役カウンセラーkizukudakeが、日々思うことを徒然と書いてくページです。

野良猫系男子(沼)から抜け出す

みなさま、こんにちは。

今回は、野良猫系男子の沼から抜け出したい人だけ読んでくださいな投稿です。

 

なぜ、これを書こうと思ったかと言うと、その昔、私も沼にはまり、ブログやなんやと読みまくった一人だからです。

 

そして、攻略法と称して書かれた投稿なんかにすがり、その関係をやめない理由を必死で探したからです。

今となっては、時間とエネルギー、そしてギガの無駄遣いでしたが。

 

さて、野良猫の定義って何なのかしらと思い、久々にそれらの投稿を見ました。懐かしい文面の数々。今の私には、「あほらしくてやってられないっすよ」の一言でした。

 

とゆうわけなので、まだ沼にはまってたい方、はっきりしない彼(または、彼女)との関係をまだ頑張ってみたい方、それも生き方と割り切ってる方は、ここでページを閉じてくださいね。

 

 

 

 

では、まずその定義ですが、簡単に。

近付くと逃げるくせに、こっちが引くと近づいてくるのが野良猫男子だそうです。

(まぁ、もうちょっと複雑なんでしょうが、簡単に言うとこういうことみたいです)

 

で、ですが野良猫ちゃんなんてかわいく表現していますが、要は愛着障害ですよね。

親密な関係を恐れ、コミットは回避するが、一方で寂しいので誰かにいてほしい。

なので、近づくと逃げる。

しかし、引くと近づいてくる。

 

構図は簡単ですね。そして、こちら側にも同じ問題があると、見事にそこにはまってしまいます。

 

愛着をきちんと築ける人からしたら、邪魔くさい以外のなにものでもないですから、当然、愛着障害×愛着障害カップの方が多くなります。

例外もあって、愛着障害×愛着ノーマルのカップルもいて、ノーマルの人から適切な扱いを受けることで愛着の傷が癒えて脱愛着障害できる方もいます。これは、かなりラッキーな場合です。

ただ、圧倒的に愛着障害カップルが多い。どちらかがノーマルの場合、すぐに関係が終わってしまいます。だって、野良猫に付き合うのは忍耐が必要ですから。正直、邪魔くさいし、しんどい。そして、愛着障害同志の場合、いわゆる共依存関係に入っていくので、やめようにもやめれないというのが本当のところかもしれません。

 

共依存と言うのは、簡単に言うと、他人との関係に依存し自分自身を見失っている状態のことです。例えば、自己犠牲をしてまで誰かのために行動したり、他者に評価されるために必死になることです。

元々はアルコール依存症の家族と当事者の関係を表すための用語でしたが、今はより広く一般的に使われています。

 

さて、愛着障害共依存と専門用語が出てきましたが、ちょっと難しいですかね。

もし、詳しい知識に興味のある方は、岡田尊司先生の愛着障害シリーズが参考になります。『愛着障害』『愛着障害の克服』『回避性愛着障害』(光文社新書

いかに克服していくかなんかも書かれています。

 

私は、この本を手に取った当時は、明らか野良猫な彼を攻略したく、その参考書がわりに使っていましたが、それこそが共依存な行動ですよね。あなたの役に立ちたいのと見せかけて、支配したい気持ちなんかもちらついていたりして(笑)。そして、今考えるとかなり傲慢。こうすれば、彼の愛着はよくなっていくだろう、なんて。今考えると余計なお世話です。

今は、自分を理解するために使っています。

 

みなさんには、きちんとした知識を持って、自分を回復・癒していってほしいと思い、自分の赤裸々な過去(笑)とともに、文献を挙げさせていただきました。

 

実は私、ずいぶん苦しみました。そんな彼とこんな私でもやっていけるんじゃないかと幻を追いかけていたので。そして、その幻を続けるために、その答えを見つけようと、ずいぶんブログ漁りをやりました。今考えると、彼と過ごしたその時間は、確かに私には必要だったのだけど、ひとつでも「そんなことやったって無駄!」「それって愛着障害同志の共依存だよ」「二人で抜け出ようなんて考えず、まずは自分を助けなさい」と教えてくれるブログがあってもよかったのではないかと思っています。もしかしたら、たくさんあったけど、私の目に届いてなかっただけかもしれませんが…。

また、「結局、こうしたらいいよ。こうだよなんて言いながら、相談に誘って商売じゃん」と、後になって腹も立てました。まぁ、その人たちはそれが商売なんで、仕方ないんですけどね(*_*;

体よくキャッチ―な言葉が並べ立てられている。なんとか藁にも縋りたい時には、そんなブログでもついつい読んじゃいます。

 

正直、みなさんには、そんなものに引っかかって欲しくない。

人生はそんなに長くないから、楽しい時間や自分を生きる時間をたくさん持ってほしい共依存なんて、なんの建設的なこともない。ただしんどいだけ。

でも、そこにとどまっていたい人に、無理に沼から出ましょうとは言いません。

そこは、人それぞれです。

 

さて、話が逸れてしましましたが、沼から抜け出したい方は、ぜひ「今この瞬間から自分を大事に」しましょう。

もし、自分だけじゃ難しいって方は、カウンセリングなんかを使うのもいいと思います。一緒に考えてくれたり、客観的な意見を教えてくれたりもします。

 

自分を大切にするって言うと、よく「それってワガママとどう違うの?」と聞かれます。全然違うんですよ。

自分を大切にするって言うのは、しんどい時は休み、無理しない。自分を楽しませてあげる。自分の嬉しいや楽しいを他人に委ねないということです。

誰だって他人の評価は気になりますね。でも、それがすべてじゃないです。決して他人の評価を気にしないようにと言っているのではありません。気にしたっていいんです。気になるんだから。それを真ん中に持ってこないこと。自分を真ん中に持ってきてください。

愛着に傷つきのある人は、彼(彼女・相手)にどう思われるかをすごく気にしてしまします。そして、「こんなことしたら(できなかったら)、嫌われるんじゃないか(見捨てられるんじゃないか)」という不安もたくさん持っています。

それがあると、自分らしい行動を制限してしまうんですが、最初は仕方ないと思います。そんな気持ちが出てきたら「私、見捨てられないかと不安なんだわ」とその気持ちと一緒にいてあげてください。まずは、それで十分です。決してそんな気持ちや自分を責めないでくださいね。

そんな自分を受け止めて、自分の楽しいことや気持ちいいこと、嬉しいことをやっていくうちに、少しずつ自分が強くなっていきます。

 

そういうことを続けていくと、そのうち、沼にはまってるのが片足になり、沼から出てる時間が増え、いつの間にか沼には近づかなくなっているかもしれません。

また、違う野良猫に出会うこともあるでしょうが、今までのようにすごく引き付けられることはなくなっているかもしれません。気になったり、「またこのタイプね」と心の中でつぶやくことはあるかもしれませんが。

 

一気に抜け出ようとしなくていいので、「私、もう沼はこりごり」という気持ちに気づいたら、そこから始めてみてください。

 

私は、今でもいたるところで野良猫男子を見かけます。昔取った杵柄という言葉がありますが、センサーが発達しているので、彼らを見つけることはたやすいのです。

が、決して近づかず、自然に距離をとってフェードアウトすることにしています。

 

沼から本気で抜け出したいあなた。

まずは、抜け出すと心に決めてください。

そして、自分を大切にし、楽しませて喜ばせてあげてください