タイトルを読んで、どんな感じがしただろうか。
私は、初めて聞いた時、わりと冷静で、むしろ、感動すらしていた。
あぁ。そうなのよね。そうそう。
こころの中で呟いた。
ただ、これと同じ趣旨の言葉を、若い時に聞かされて、衝撃を受けた記憶ももれなく甦った。
特に日本人は、「和」を大切にと刷り込まれて成長してるから、キツく感じる人も多いと思う。
これは、私の大切にしている「ゲシュタルトの祈り」の一節だ。
ここで、全文を紹介したい。
わたしはわたしのことをする。
あなたはあなたのことをする。
わたしはあなたの期待にこたえるために生きているわけではない。
あなたもわたしの期待にこたえるために生きているわけではない。
わたしはわたし。あなたはあなた。
もし、縁があって私たちが互いに出会えるならそれは素晴らしいことだ。
もし出会えないのであれば、それも仕方がない。
(原文)
I do my thing, and you do your thing. I am not in this world to live up to your expectations, And you are not in this world to live up to mine. You are you, and I am I, and if by the chance we find each other, it’s beautiful. If not, it can’t be helped.
by.フリッツ・パールズ
この言葉をキツく感じるのは、まだ甘えたい人。
この言葉に救われるのは、かんじがらめの関係に苦しんでいる人。
私は、そんなふうに思う。
たぶん、どちらでもない人には、へ~というくらいで、そう響かない言葉ではないだろうか。
私は、おおいに揺れた。
揺れに揺れた。
そして、今は支えられている。
この言葉は、人との距離をとり、境界を引くことを可能にする。
人との距離を計りかねている人
人間関係に巻き込まれやすい人
人の顔色をつい伺ってしまう人
人にどう思われるか気になる人
この言葉を呟いて欲しい。
最初はしっくりこなくてもいい。
いつか自分の言葉になるまで。
何度でも呟いて欲しい。