最近、頭の中の幻と戦う女子と出会った。
幻覚ではなく、自分の思考に苦しんでいる。
私は、思考も自分で作り出す幻だと思う。
かわいくて、頭がよくて、空気もよめて、優しくて、いわゆる高嶺の花。
たぶん、彼女を狙う男子は多いはず。
だけど、私と話すときに、そんなリア充はみじんもない。
吊り橋から、偶然下に流れる激流を見てしまったように、足がすくんで動けない。
こうかもしれない、ああかもしれない、頭の中では、あらぬ想像がせわしなくわいてくる。
力があり、エネルギーがあるだけに、がんばって乗り越えようともがいてしまう。
「そんなにがんばらなくていいんだよ」の声はなかなか届かない。
本当は、かなりハイスペックないけてる女子なんだよね、と思いながら、自信のない小さな女の子の彼女を脅かさないよう、素敵なところを伝えていこうと思う。
そういう私自身、しょっちゅう幻に迷いこんでいるのだけれど…。
深呼吸で思考の連鎖を絶ち切り、解釈という観点で脱同一化を促し、楽しいことをする中で自分を受け入れるきっかけをつかむ。
少しずつでも、どれかでも、自分でやれるようになるといい。
私も一緒に練習していこう。